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卒業
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こんばんは。
弁護士の佐藤です。
もうじき卒業の時期ですね。
卒業は,新しい環境への移行であると同時に,従前の環境との別れを意味します。そして,多くの方は,従前との環境との別れに悲しみ,新しい環境への移行に不安を感じるものです。
しかし,このような環境の変化は,人に喪失感や不安をもたらす一方で,新しい刺激を与え,新しい世界を構築していく契機となります。それが,望む変化であったにしろ,望まない変化であったにしろ,変化や別れを経ることで,人は成長していけるのだと思います。
私も様々な変化・別れを経てきましたが,それらすべてが今の私を構成しているのであり,今の私の土台を成しています。経験しなければ良かった変化や別れなどないのだろうと思います。
積み木を積み上げるように何かの上に何かを積むことで物は大きくなっていきます。人もまた,前の経験に新しい経験を積むことで大きくなり,成長していくのです。新しい積み木は,最初は手にも馴染まないし,扱いに困ることもあるでしょうが,今,一番上にある積み木(別れるべき環境)が最初は扱いにくかったのと同じように,いつかは手に馴染むようになります。新しい環境が嫌だと思っても,その環境もまた,自分を構成する大事な一要素となる日が来ます。
未知の物は,不安を与え,時に,敵に見えるかもしれませんが,それがどんなものであるにせよ,自分を成長させるものだと思えば,少しは不安も和らぐことでしょう。
そして,もう一つ大事なことは,変化や別れは,従前の環境の構成要素との決別を意味しているわけではないということです。見る角度が変わり,距離が変わるだけで,常に存在し続け,新しい環境の中の自分を支える土台として機能し続けているのです。
今の自分は過去に出逢った人,過去に経験したことの上に立って初めて成り立つものですが,それは別の言い方をすれば,これらの人や経験が常に自分を構成している要素であり続けるということです。関わり方は,従前と同じではなくなるかもしれませんが,決して消えてなくなるわけではありません。そう考えれば,変化や別れは,必ずしも悲しみだけを生み出すものでなくなるのではないでしょう。
私の事務所でアルバイトをして下さっていた方々も,この春,事務所を出ます。
送り出すことはとても寂しく思いますが,是非,環境の変化を憂うばかりではなく,大きく成長する機会だと捉え,精一杯新しい環境の中で頑張っていってほしいと心から思います。別の角度から我々を見て,我々を一つの構成要素と思って頑張って頂ければ,これ以上なく嬉しく思います。
(佐藤)- (2009-03-09 22:58:42)